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1 一楽のピカソ

 

 この一品、ピカソのニワトリです。もちろん複製ですが、富士河口湖町船津の国道137号線に面した喫茶店「一楽」の入り口玄関内に掲げられています。この店を訪れたある画家の方が、すばやく眼を留めて「お、こんなところにピカソのニワトリがある」と感激した作品です。

 「一楽」の目の前にはそれこそ365日、曇りや雨雪の日を除いて、富士の霊峰がそびえています。この富士山の勇姿に惹かれて数年前に移住してきた一楽のご主人は、ハーレーダビッドソンを乗りこなし、クラシックギターの音楽やモーツァルトが大好きな小粋な御仁です。歴史にも造詣が深く、「一楽」の名は、勝海舟、高橋泥舟とともに「幕末の三舟」と呼ばれた「武人・書道家・思想家・政治家」山岡鉄舟の号名「一楽斎」からとったものです。

 ご主人が披露してくれた、鉄舟の富士をたたえる一句。

 

 晴れてよし 曇りてよし 富士の山
 もとの姿は 変わらざりけり

 

さすが富士山、さすが山岡鉄舟、そしてさすが、「一楽」のご主人、ですね。

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